お客様と直接会う機会が減り、従来対面で行っていた営業活動は今、オンラインに移行しています。中でも、特に多くの企業が注力しているのはオンラインセミナーです。今まで距離や時間の問題でリーチできなかった顧客にもアプローチすることが可能になり、毎日のように様々なセミナーが開催されています。

しかし、オンラインセミナーの企画や運営、そして事後フォローまですべて行うのは非常に大変です。また、セミナーを実施することがゴールではなく、参加してもらうことによって認知度を上げ、見込み顧客や商談の獲得に繋げることが本来の目的です。
企画や運営に多くのリソースが割かれて他の業務に手が回らなくなってしまったり、開催はしているものの勉強目的で参加している人が大半で、リードになかなか結びつかなかったり、多くのセミナー担当者は営業成果につなげるためにどうすればいいか頭を悩ませているのではないでしょうか?

今回は、ビジネスに貢献できるオンラインセミナーのポイントについて、多くの企業様のテレワークコミュニケーションを支援してきたIIJグローバルソリューションズの大川氏に2020年11月18日に開催されたセミナーにてご紹介いただきました。


登壇者紹介

大川 寛幸 氏

大川 寛幸 氏
株式会社IIJグローバルソリューションズ
コラボレーション・エバンジェリスト

米国系外資大手通信事業者にて多国籍企業にグローバルITインフラの企画・構築・運用に関するコンサルテーションを中心に活動。その後、10年にわたりビデオ会議サービス等幅広いコラボレーション領域のコンサルタントとして様々な顧客に貢献。
社内の若手から慕われる兄貴肌。パンダ愛好家で愛妻家。休日は上野動物園にてシャンシャンを見るのが楽しみ。いつかは和歌山県のアドベンチャーワールドのパンダに会いにいくのが夢。


はじめに

IIJグローバルソリューションズの大川と申します。よろしくお願いいたします。本日ですが「リード獲得に直結するオンラインセミナー10カ条」というテーマでお話しさせていただきます。

初めに自己紹介をさせていただきます。

私はIIJグローバルソリューションズという会社に所属しております。親会社はIIJ(インターネットイニシアティブ[Internet Initiative Japan])です。弊社はIIJグループの中でグローバル系の案件を担当するグループ会社でございます。 

”インターネットイニシアティブ”ということで

「ITの会社かな?」
「インターネット関連のサービスをやっている会社かな?」

という少しそんな感じの印象を持たれる方が多いかなと思いますが、まさしくその通りです。

そこの中で私はコラボレーション・エバンジェリストということで、Web会議やビデオ会議などのコミュニケーション、最近ではコラボレーションなどとも呼ばれておりますが、この辺りのサービスの担当をさせていただいております。

多くの企業様がWeb会議系のツールを使って仕事を行っていらっしゃると思います。私は企業様の行っている従来方式の会議をWeb会議・テレビ会議に乗せるお手伝いをさせていただいてきたんですけども、最近ではそういったツールを使ってオンラインセミナーをされる企業様も多々いらっしゃいまして、 その辺りのお手伝いをさせていただく機会も非常に増えています。  

 

今回のセミナーの概要について

それでは本題の方に入らせていただきます。
本日ですが、大きく3つのパートに分けてお話をしたいなと思います。

まず1章は「コロナで変わるマーケティングイベント」です。
全国的に感染者が増え、緊急事態宣言が出た2020年の4~5月辺りから各企業様が従来行ってらっしゃった、いわゆるリアルなマーケティングイベントをどんどんオンラインイベントに切り替えていくという状況があったかと思いますが、この辺りの振り返りを兼ねてお話をさせていただければと思います。

次に2章は「IIJ Globalのオンラインセミナー事例」です。
ここでは私どもIIJグローバルソリューションズの実績・事例に基づいたオンラインセミナーについてのお話をさせていただければいう風に考えています。

最後に3章ですが「これからのイベントの在り方」です。
今後イベントというものをどういった方向で考え、実施していくべきかというお話をさせていただければと思います。

 

1章 コロナで変わるマーケティングイベント

コロナによるセミナーの変化についてお話します。2020年の5~6月辺りからセミナーをオンライン化していく動きが広がってきました。

4~5月の段階で在宅勤務になった。あるいは出社していても、客先へ出かける機会が減ってしまった。コロナ以前と比べて外界から遮断されているような状況がまず出来上がったのではないかなという風に思います。

そういった方の中で「オンラインで情報の収集をしています」という声が非常に多いアンケート結果がございます。実際に自分で検索して情報収集を行うと答えた方が全体の半数近くおり、全体の3割以上の方がオンラインセミナーでの情報収集が増えたと答えています。

オンラインイベントはどんどん増えているような状況ではあります。元々オンラインのイベントって一方通行だったんですね。

社長様のありがたいお話や、多拠点で展開されていらっしゃるお客様ですと営業部の偉い方のスピーチなどを1Wayで流し続けるというシーンはかなり昔からあったかなと思います。

この頃は「流す情報のクオリティ」にフォーカスされることがあまりない時代でした。今のように資料の共有を行わずに、事前にメールで配布しておいた資料を見ながら聞くようなケースや電話だけで行うようなケースもあったと思います。

スライドの真ん中のように

①スピーカーの方が喋ったり説明を行う
②質問などがある方が挙手をする
③その方に発言権を渡して話してもらう

といった一方通行+α」のオンラインイベントというものが、大体2020年の5月辺りから始まることが多かったのかなと思います。

6月頃から従来会社さんがリアルに開催されていたした株主総会ですとか、会社説明会といったものをオンライン化していく動きが始まっています。

この辺りになってくると社内的な1Wayとは違って、株主様や会社説明会に来られている新卒の方々などの参加者に良い印象を持ってもらえるように、見栄え・出来栄え・聴き映えを良くしたいというお客様のこだわりが感じられるようになり、クオリティ・グレードを意識する時代に突入してきたという風に思います。

最後に一番右側ですね。インタラクティブな社外向けイベントということですが、社外向けセミナーや製品発表会、研修会社による研修などです。従来はオフラインを中心で行っていたものの、出来なくなったために移行したケースですね。

例えば製品発表会ですと、単純にビデオ越しに「これが新しい製品です」という風に見せるですとか、製品のチラシを見せるですとか、そういったことだけではなくて、よりインタラクティブな方向性を求められているような状況です。

私の個人的な感想で言いますと、まだまだインタラクティブという地点に完全に到達しているお客様は少ないのではないかと考えております。今のところの主流は真ん中でして、真ん中をベースにしながらどのように対応していくべきか模索している段階が多いのではないかと思います。

次のスライドに移りますが、今お話しした通りオンラインイベントには様々な種類がありますけれども、総じてメリットデメリットがあるという風にまとめさせていただきました。

メリットについて端的に言うならば、物理的な会場の確保が不要ですし、移動も伴いませんので色々なコストや労力が削減できるわけです元々コロナの影響でオンラインに移行していく動きがありましたので、感染状況にも左右されません。

 実際イベントのときに雨が強く降ったり、風が強かったりすると、客足に大きな影響が出たりしていましたが、天候の変化に影響を受けにくい特徴があります。

あとは会場で参加者が座っている中で「周囲の目」というものがあって質問しづらいという状況が発生しがちだったのですが、オンラインでは質問しやすい環境の構築が可能です。

次にデメリットについてです。よく言われる話ですが、イベントに参加されている方々がどういう表情やリアクションでお聞きになられているか分からないという点です。このようなオンライン固有の空気感に慣れるまでは非常に喋りづらいと思います。

また、機材トラブルやはりまだまだ多いんですね。リハーサルなど事前に準備はしっかりと行ってきているのですが、それでも不意のハプニングは置きがちです。

あとは先ほど「どこでもできますよ」という風に申し上げましたが、どんな場所でもできるという意味ではありません。私自身もオンラインイベントに適した環境の個室からお話をしているわけですけども、このような場所の整備は当然ながら必要になっています。

デメリットの部分についてはやはりお客様も何となく感じていらっしゃるんですよね。「デメリットをどうするのか」というところを考えながらオンラインイベントをステップアップしていらっしゃいますね。

本日お越しいただいているお客様に事前にアンケートを取らせていただきましたが、ほとんどのみなさんが結構な数のオンラインイベントを実施しているという回答が寄せられました。とは言いながらも、このようなアンケートを取ってみると「何の不安も難しさも感じていない」企業様はほんの十数パーセントしかいらっしゃらないんです。

それ以外の9割近くのお客様は「何かしら問題がある」という風に感じてらっしゃるんですね。デメリットの部分をオンラインイベントの企画の中で感じていらっしゃって、その「デメリットをどう取り除いていくかというところが難しさや不安に繋がっている」という風に感じております。

 

2章 IIJ Globalのオンラインセミナー事例

実際我々もそうでした。日々不安や不満というものを感じながらオンラインイベントに取り組んできました。

では実際我々がどういった不安や不満を感じながら、それらをどのように取り除いたかということを事例ベースでお話して参ります。

まず最初に数字についてですが、我々の成績表をスライドにしてみました。端的に言うとセミナーの開催数も増えていますし、見込みのお客様(リード)も増えています。新規顧客の開拓率も上がっています。

何が良かったのか振り返ってみますと、一番分かりやすかったのが弊社の支店があるのですけれども、従来ですとその土地に紐づいた営業活動を行っておりました。この縛りを一旦オンラインに移行する際に外しました。と言いますのも、営業活動がどんどんオンライン化されてきておりますので、営業先まで遠くて行きづらいといった困りごとが消滅しました

この縛りを外して営業するエリアを拡大したことによって全体的な成績の向上に繋がったのかなという風に思います。

色々な調整が必要ないこともあり、セミナー開催数も増えています。

我々がどういう課題解決をしてきたかという話を具体的にしていきたいと思います。

「準備編」ということでこの後「準備編」「開催後編」フェーズを分けてお話をしたいと思いますが、まずは準備編のお話をさせていただければと思います。

オンラインセミナーを開催する前にツールの選定を行いました。一番最初に出てくるのはやはり使いやすいものですね。

スライドの左上に「イベントの習熟」と書いてあります。色々と勉強してからやりたい人はいないと思います。我々もそうでした。分かっているもの、簡単に使えるものでやりたいわけです。ツールのところで言いますと、事前のアンケート結果も少し拝見いたしましたけれども、みなさんやはり「会社の指定のコミュニケーションツールだからMicrosoft Teams – Office 365を使っています」というケースが多かったのが特徴の1つです。

もう1つはこれは非常によく聞く話ですが、「みんながZoomを使っていると言っていて、自分もオンラインの飲み会などで使ったことがあるし、その時に使いやすかったからZoomを使いました」というようなケースですね。

正直な話、Zoom・Microsoft Teams・Webex Meetingsのどれを使っても「繋ぐ」「見える」「聞こえる」などの基本動作はそんなに変わらないんです。どこがとっても使いやすい、とっても難しいなどはありません。

ただしスライドの左上に「機能の取捨選択」の項目がありますが、どのツールごとにそれぞれの特色がありますので、ツールの選定はしっかり行う必要があります。

次にスライドの右上の「適切な開催場所の確保」です。これは「セミナーの開催場所をちゃんと作れますか?」ということですね。

次にスライドの左下の「役割分担の決定」に移ります。今日のセミナーに司会の方やサポート役など様々なメンバーが入っていますが、こういった役割とちゃんと決めていくということが重要です。

「QA対応者の選定」は誰がどう対応していくのかを考える必要があります。

一番大事なのが右下にあるセキュリティ要件の項目です。セミナーの冒頭に「今日参加している方の顔も名前も分からないので心配しなくて大丈夫です」というアナウンスがありましたが、実際には見えてしまっているイベントってありますよね。あれは非常にマズいです。色々とよろしくないことにも繋がりかねません。

また、そういったことはないとしても望まない参加者の排除も大事ですね。乱入してきた方の対策をしっかりと考える必要があります。

次にこれはオンラインイベントに限りませんが、集まったお客様の情報を適切に管理していくという方向を考えていく必要もあります。

今お話しした部分の続きですが「準備」というところで、重要なポイントを3つ挙げさせていただいております。

まず「様々な端末テスト」という風に書かせていただいております。みなさんリハーサルをされると思うんですけども、会社でいつも使っているPCと標準のブラウザで動作確認するだけでは不十分で、考えられるありとあらゆるPCやデバイス、OSでを集めて様々なテストをしたほうが良いですね。我々も実際にそれで痛い目を見たことがあります。

最近では全社員が総動員で「この端末持ってる人いませんか?」と聞き回って、かき集めた端末でテストをするようなことも行っていますので、この辺りをしっかりと行ったほうが良いと思います。

真ん中は重要事項です。「最適な機材の選定」というところです。これは我々のケースなんですけども、一番初めにいわゆるWeb会議ツールを使ったのでPCの内蔵のカメラとスピーカーで行ってしまったケースもあります。みなさん分かっていると思いますが、これはダメですよね。だいたいお客様を見ていると、スライドの真ん中のボックスの右側にあるような安価なWebカメラを買ってくるわけですね。2020年の5月辺りはこういった製品もプレミアがついて1万円くらいで売っていましたが、どのメーカーのパッケージを見ても、こんなことが書いてあります。

「高画質」
「臨場感あふれるサウンド」

正直、内蔵のカメラがちょっと綺麗になった程度です。

今日私が使っている機械というものは、この真ん中のボックスの左側にあるCiscoさんのテレビ会議の専用端末です。これを使ってZoomに参加しているんですけれども、やはり「極限までクオリティを高めてお客様にアピールする」ということを考えると、この辺りまで考える必要があるのかなと思います。

こういった機材を使う場合に「ネットワーク(接続する環境)を最適化していく」必要性もあります。幸いなことに弊社はいわゆるIT・ネットワーク回りの会社でございますので「機材をどうネットワークに接続していくか」というところについては事前の準備をして臨むことで解決することができました。

このパートの最後のピッチになります。

一番重要な点についてお話をしたいと思います。弊社の主催するオンラインイベントの「最大の目的」があります。それはリードの獲得顧客の興味関心の収集です。これを集めたいという一心で活動をしております。

ですが、オンラインで始めた当初はあるツールとツールに内蔵されたアンケート機能を使っていました。 この機能を使うとレポートが出てくるんですけども、少しレポートが出てくるのに時間がかかるんですね。

うちのマーケティングと営業本部は前に話がついていて「終わったらこのデータをお渡します」となっていたのですが、少しレスポンスに時間がかかってしまい「それじゃダメだよ」という話になりました。

実際にも集まったデータを見てみたのですが、これは機能が悪いわけではないんですよね。「我々が思っていたものとは違った」というだけなのです。

そこでチームで色々とディスカッションしまして、アンケートのツールはWeb会議の機能を使うのではなく専用のツールを使おうという話になりました。

それを使ってみたのですが、なぜか回答者数が減ってしまったんですね。困った挙句に原因を調べてみました。

・アンケートを出すタイミングが違うのではないか。
・アンケートを出す前にお客さんが抜けてしまっているのではないか。

というものがありましてこの点を改善しました。その結果、現在では望んだ形のフィードバックが取れるようになりました。

重要なのは、事前にこうありたいと思った形を現状どれだけ実現できているか振り返ることであり、変えたい部分が出てきたらツールを吟味しながら試行錯誤していくことです。

 

3章 これからのイベントの在り方

というところで、最後のパートに入りたいと思います 。

このスライドが何を意味しているのかと言うと、左側はオフラインでのリアルなイベントですねこれが現在では右側のように「オンラインに変わりましたよ」という意味です。

重要なのは単に「変わった」という話ではなくて「強制的に変わった」という点です。強制が何を生み出したかというと、Microsoft Teams・Webex Meetingsなどを使っていらっしゃるお客様の声の背景にあるものは、元々持っていたMicrosoft Teamsを使ってしのいでいました。あるいは「急遽Zoomでいいやという話になったので、部門でZoom買いました」というようにあまり考えずに買ってしまったりなどです。

要するに考えていた理想のツールというものを必ずしみなさんが今使えていない状態なのではないかと思うんですね。イベントの形自体も自分の物になってないということもあるのではないでしょうか。

というところで、元々オフラインで始まったイベントがオンラインに変わってきたわけですが、まず理想と今の状況を比べた方が良いのではないかと思います。

オンラインで問題なく実施できているのであれば、オンラインで続ければ良いと思います。

オンラインで行ったものの、想像通りにお客様集まらないし、お客様の評判も良くないというケースに立ち返って考えますと、そのお客様が使っている商品がオンラインのイベントに向かないという場合があるんですね。

物自体を見たい、触ってみたいという願望が強いお客様が多い商品ですと「やはりオフラインじゃないとダメだと」いうこともあると思います。最近はオフラインとオンラインのハイブリッドというものも増えてきています。何も必ずしもオンラインのイベントをしないといけないという時代ではありません。多様性の時代だと思います。

ですので、自分たちが考えているもの、 自分たちが扱っている商品がどういった形のセミナーに向いているのか考えてイベントを開催する必要性があります。

 

リード獲得に直結するオンラインセミナー10カ条

最後のピッチになります。

今日のテーマですね「リード獲得に直結するオンラインセミナー10カ条」ということで今までお話をした内容をまとめております。

ポイントだけ振り返ります。

「準備編」で一番重要なのは「営業と目標を共有すること」だと私自身は考えています。セミナーを単体で考えて「何人来ました」「歩留まりはこうでした」「アンケートはこうでした」ではなく、セミナーの成果や課題について営業さんと共有して、それをどう使って営業活動を行うのかという一連の流れを作ることが重要ではないかなと思います。

私も社内のイベントのメンバーですが、そのチームだけが嬉しいだけではなくて全員が嬉しい流れを作るのが重要だと思っています。

もう1つは「お客様にとっての理想のイベントのイメージをちゃんと作ったほうが良い」ということです。

「現在使用中のツールを使った場合にどのくらいスポイルされてしまうか」
「ちゃんと実現できるか」

というギャップは理解したほうが良いと思います。このギャップを埋めていく努力はしつつ、場合によってはツールを変えるということも必要なのかなと思います。

次に「開催後編」ですけれども、やはり「得られた結果と理想との差はどれだけあったのか」を確認して、徹底的にチームで話し合ったほうが良いと思います。

弊社もそうですが、大抵の場合、改善ポイントの話し合いはマーケティング主導で行います。そして「これをどう実装するんだ?」というアイデアは私のようなITの人間に降りてくるわけです。みなさんもそんな形を行うと良いのではないかと思います。

最後に「その他」です。「お客様目線のセキュリティ意識」ですね。

「自分たちが良ければいい」
「自分たちがセキュリティポリシーがキープできてるんだから大丈夫」

ということではなくて、入って来られるお客様が不安な気持ちになったりですとか、お客様の会社のポリシーにハザードを起こしているケースなどもありますので、この辺りをしっかりと考えたイベントを開催された方が良いと思います。

 

まとめ

今回のまとめです。

「知見を持つメンバーでチームを結成」とありますが、マーケティングだけではダメだと思います。我々のようなIT畑、私のようなコラボレーション(コミュニケーション)畑だけでもダメですね。実際にはフロントの人間の方も入ったほうが良いでしょう。それぞれに知見や経験があります。

これを「営業に頼まれたからやっているんだよ」という感じではなく、自分ごととして自分の知見を使うオンラインイベントチームを結成していただいてイベントに向き合っていただくのが一番良いのではないかなと思います。

ということで私のセミナーは以上です。

 

最後に

最後に少しだけ宣伝をさせてください。

もうすでにみなさん色々なツールはお持ちだと思いますが、あえて私どものイベントのパッケージ商品をご紹介したいと思います。

Cisco様のWebex Eventsという会議ツールをコアにしたイベントのエンジンです。対外的な観点でクオリティを上げたいという場合ですと、今回の私が使用しているようなハイグレードなWeb会議端末が必要になる場合が多いと思います。こういったものもセットにしています。

加えて、みなさんまだまだ不安や不満があるということで、ツールを変えて不満を解消させる必要もあるのですけど、実施する際に不安という技術よりのお話が出てくると思いますので、我々はこのパッケージを「売って終わり」ではなく、無償のhands-onのトレーニングをつけています。更に導入してから3カ月間に関しましては、無償で技術的な支援をさせていただきます。

このようなパッケージ商品を作っておりますので、ご興味のあるお客様はぜひご連絡いただければという風に考えております。当然このパッケージでもトライアルというものを行っておりますので、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

以上です。 本日はご静聴ありがとうございました。

 

Q&A

回答者:株式会社IIJグローバルソリューションズ 大川 寛幸 氏

Q1.メリットとして「インタラクティブの質問がしやすい」とありますが、弊社のセミナーでは質問や発言が出にくく、イベントが活発に感じられません。そのためイベントの手応えが感じられないので、効果的なアイデアがありましたら教えていただきたいです。

非常に基本的なところなのですが、お使いのツールが今日のように匿名参加ができるかどうかご確認ください。中でお話ししましたけれども、未だに普通のWeb会議を使ってらっしゃる会社さんがいらっしゃったりして、匿名参加できていないケースが多いんですね。メジャーなツールでもできないものがありますので、これだとやはりみんな「シーン」としてしまうんではないかという気がします。ですので、まず大前提として匿名参加のツールを使っていただきたいです。「それは当然してるよ」ということでお答えするならば、ツールに投票やアンケートの機能があると思います。

中でもお話しした通り、やはりどうしても元々「1Way」だったものを「1Way+質疑応答」という形にみなさんステップアップされて、その次のインタラクティブというところを考えていらっしゃると思うので、投票やアンケートを上手く使って、極力1Way+αだけではなくインタラクティブという環境を作っていただくと良いのではないかと思います。

「イベントの手ごたえ」という部分ですが、これもこの中でお話しましたが、そのイベントだけで考える必要はないのではないかなと思います。シーンと静まり返ったイベントは「手ごたえがない」と思いがちですが、現状を考えてそこで集まったリードで営業がバンバンできている状態なのでしたら、それはもう「手応えがあった」という風に判断いただければ良いのではないかという風に思います。

Q2.オンラインなので参加者の反応が見えにくい、やりにくいのですがどうしたらいいでしょうか?

これは結構テクニック論的な話になるんですけども「今日はみなさんの顔が見えないのでやりづらいですよね」というお話しをしましたが、実は目の前に私のサポーターが座っています。彼女はうちのチームの人間なんですが、私の話に非常に深くうなずいてくれるんですね。彼女のリアクションを目安に心奮わせながら講演をしているというところもありまして、そういうシチュエーションを作っておくというのも良いのではないかと思います。この個室は弊社にあるガラス張りの個室なんですね。あるお客様に聞いたところ、ウェビナーを開催している時に社員の方々がギャラリーで来られたりしているそうです。あくまでも内輪でやっていることで、公開スタジオではないんですけども、社員の方たちの反応を見ながら行っているという話も聞いたりしますね。

あとはイベントと毛色と違うお答えになるのですけども、イベントのツールの中で集中力を図る機能があったりします。具体的に言いますと「イベントに参加してるんだけど、あまりちゃんと聞いてないよ」という状態が数値になって表れるツールがあるんですね。先ほどご紹介したWebexのイベントのツールにもそういった機能がございます。こういったものを駆使していただいて、イベントのどの部分で、聴者の方が誰だったのかなどを分析いただいて、そこに先ほどお話したようインタラクティブな要素である投票だったりアンケートなどを混ぜながら、ダレない時間帯に戻してあげることが一つの手かなという風に考えております。

Q3.セミナーを開催しています。取引のある特定の顧客ばかり参加してしまう傾向があって、新規リードが創出しづらいです。何かアイデアはありませんか?

特定のお客さんばかり来られるということですと、逆に「そういった方ばかりに慣れてしまっていませんか?」という気がします。新しいところに慣れなければ、新しいお客様は来ないんですよね。中でもお話ししましたが、我々がオンラインイベントを開催するにあたって、従来「ここは少し営業活動に行くのは厳しいな」という地理的条件の部分で今までに手を出してなかった遠方のお客様にも積極的にご連絡さしあげて活動を増やしたりもしています。

今日はご縁をいただいて登壇させていただいてますけども、今回お集りのようなマーケティングをメインでされている方々は従来我々のお客様の層には入っておりません。基本はITの方などが私のメインのお客さんではあるのですが、今回登壇させていただいたご縁でマーケティングの方々の情報を得ることができました。こういった新しく得たものがあるわけですね。

こういったことをどんどんやっていかれることが、新規リード獲得の材料になるのではないかなと感じております。

Q4.画像や音声の品質をあげる手段は何ですか?

中でだいぶお話しした部分ですが「家電量販店やネットで買ったUSBのカメラ・マイク・スピーカーをPCに接続して…これで完成!」

というわけではありません。

Youtuberの方を想像してください。
みなさんすごい機材を使ってらっしゃいますよね。

最近テレビでもオンライン中継などでタレントや有識者の方がスタジオに集まらないでリモートで出演するということがありまして、クオリティの高い動画に接する機会にみなさん慣れていらっしゃるわけです。

そんな状況で、安価なWebカメラ・マイク・スピーカーで構成したチープな収録環境でブロードキャストをしても、決してクオリティが高いとは思われないですよね。むしろ逆にクオリティが低いなという印象を与えてしまいます。ですので「しっかりコストをかけて良い機材を用意する」ことが重要です。

参考までにですが私はCiscoのテレビ会議端末装置を使っています。
そうすることでお集りのマーケティング関係の方々に

「今日のセミナーは画質が奇麗だな」
「良い機材を揃えることはセミナーを開催する上で大切なんだな」
ということが伝わるのではないかと、今日期待をしながらこの場に臨ませていただきました。やはりこの領域はお金で解決するしかない部分ではあります。

「安くて良いものはないですか?」とよくお客様に聞かれるのですが、あまり安くて良いものはなくて

「安かろう悪かろう」
「高かろう良かろう」

という風にご理解いただければ幸いです。

Q5.オンラインイベントが増えてきているので、参加者が集まりづらく感じております。また参加登録があっても実際に参加しない方が多く困っています。何かいい解決方法はないでしょうか?

確かに多いですね。我々が開催していてもやはりある程度の歩留まりはあります。ただ私のお客さんの中には「質より量」と思っていらっしゃる方がいまして、そういった方は一切気にしてないんですね。ですので「本質的に人が集まらないことや歩留まりが出てしまうことが本当に悪いことなのか?」ということをまず考えられたほうが良いのではないかなと思います。

悪いのであれば対策をとるということになりますが、参加者を増やすという意味では先ほどお話ししたように投げていなかった場所へ投げるということが1つの手です。

短くて気軽に参加できるセッションの方が好まれる傾向にありますね。

半日かけて何コマもありますという場合に全部出るという方はきっと少ないと思いますので、例えばそういったものであればコマごとにエントリーを分けて、特定のコマだけ参加ことを可能にしてあげるですとか、あと短いセッションを数多く開催するという手もあります。

弊社の中で「昼の校内放送」と当時呼んでいたのですが、4~5月のテレワークを始めた時期に我々社員の中でテレワークに慣れていない人間がおりましたので、社内向けにテレワークのHow ToやTipsなどを毎週日付を決めて30分間レクチャーを行っていました。これは思ったより良い反響がありました。こんな形のものを外部向けにもやってみるというのも1つの手だと思います。

要するに「カジュアルで手軽なものを数多く打つ」ということですね。


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